FC2ブログ

健跳の世界。

どこで生まれて

どこで育って

どんな世界で生きてきたんだろうって

出会う子たちみんな

いつもそう思うんです。



この子はどうやって産まれて

誰が育ててくれて

どんな環境でどんな生活をしてきたんだろうって。







保護されるまでの間にどんな風に

この世界で生きてきたんだろうって。



ケントは

全くわからない。



保護された場所しかわからない。



どこで生まれて

誰がこの子を産んで

誰がこの子を育ててくれていたのか。



これだけ人にベッタリなのは

それだけ人という存在が近くにあって

依存出来る状態にあったんだろうって思うんです。



野良ネコが育てたような子じゃないって思うんです。



何も疑わず

何も恐れず

怖いだなんて言わない。





彼の世界は

音が聞こえません。



今迄聞こえてたんだろうと思うけど

聞こえなくなった世界は

相当恐怖だと思うんだけど

彼はそれを受け入れてるのか

まだ聞こえてない事に気づいてないのか・・・・





私が突発性難聴に初めてなったとき

ものすごい絶望感でした。



今迄聞こえてたものが聞こえない。

上手く会話が出来ない。

聞き取れない。



耳の圧迫感と異音。

かろうじて聞こえてる片側の耳で

必死に聞いて音を感じようとしていました。



治療だって辛くて

毎日マズイ薬を1日3回。



どうしてこんなにマズイ薬しか作ってくれないんだよ!って思うくらいマズイ。

それも液体だし

量は多いし。







ケントは耳が聞こえないから

掃除機をガンガンかけても

耳のそばで手をパンパンって叩いても起きません。



寝てる時にテコテコ歩く素振り(寝たまま走ってる感じ)もするので

テンカンとは違うような動きだけど

寝ながらピクピクというかバタバタするんだって

先生に聞いたら

もしかしたらナルコレプシーかも?って言われて

もう少し詳しく調べてみますねって言われました。

症例とか。



そういうモノを。



かといって治療をできるようなモノじゃないし

薬を飲ませるという事はムリそう。





トイレもちゃんと出来て、

ご飯は食べるの大変だけどちゃんと自分で食べて

眠って

そしていっぱい甘えたがる。



全然手が掛からないヨイコちゃんです。



でも耳は聞こえてないです。





以前望愛(のあ)ちゃんって保護猫さんが居たのを覚えていらっしゃる方も居ると思いますが

望愛ちゃんは交通事故で頭部を強くうって足も骨折しました。

事故によってテンカンの発作を時々するようになって

足は治っても

耳は聞こえてなかった。



何歳なのかもわからない。

保護された場所以外

何も情報の無い子。



とっても甘えん坊で

とっても心が強くて

とっても生命力にあふれてる子で

猫とは思えないくらい賢い子でした。



猫は脳が強い生きもので

半分脳みそが無くても

生きられる位なんだって

昔先生に教えてもらったことがあります。



だから今回も

これだけ脳に強いダメージを受けたにもかかわらず

生きられているのは

猫だからであって

人間や犬だったら即死だっただろうってレベルだって。



猫は強いんです。



強いけど

とっても弱い生きもの。



同じ命でも

生命力が弱ければ

ちょっとした風邪で亡くなる子だっています。



だからケントはとっても強い子なんです。



とっても強くて

たくましくて

ヨイコなんです。



賢くて

ちゃんと状況も理解出来てるのかもしれない。





でも今自分の目線にうつる世界は

ケージの中で

その外には

モヤモヤとした似たような声をして鳴く生き物が一緒に居る世界程度にしか見えてないから

オバチャンがケージの外に顔をだすと

嬉しくて一生懸命立ち上がって近寄ってきます。

そしてスリスリゴロゴロ。

ここぞとばかりに甘えます。



これが1段ケージの一番下の段に生活したら

きっと自分がどうしてみんなと一緒に遊べないのか

一緒に遊んでみたいなーとか

思い始めるだろうし

徐々に色々な事を理解して

悔しい気持ちを持ったりするようにもなるとおもいます。



猫も悔しいって気持ちを持つんですよ。



色々な子と出会ってきたけど

病気になって他の子たちと遊べなくなったりしたり

自分だけ他の子と違うってわかると

悔しい表情をしたり

悔しいって訴えてきたりするんです。



それをケントにも味あわせたくないな・・・って思ってしまう私が居ます。



私は

今の時点で既に悔しいから。





なんでケントがこんなことにならないといけなかったの?って思っています。

ケントは何も悪い事してないのに。



同じくらいの月齢の子たちは

ピョンピョン飛び跳ねて

みんな噛みつきあって

遊びながら喧嘩したりして

みんなで一緒にご飯食べて

みんなで一緒にネンネして。



当たり前の事が出来る子たちとは違う。



生きる事、体を動かすこと、

訴える事に必死になってるケントを見ると

すごい悔しいのです。。。



健跳はそんなこと思ってないのかもしれないけど・・・





まるで「僕大丈夫だよ?心配いらないよ?」って言うかのように

私を見るとすぐに「ニャー」って鳴いて

スリスリ甘えてくるケントを

私は幸せにしてあげることが出来るんだろうかと

猛烈に不安になったりします。







ご飯を食べられて

暖かい場所で眠れて

熟睡もできて

怖いものもなくて

ナデナデしてもらえるだけで

彼はもう十分幸せを感じてるのかもしれないけど

私はそんなことは当たり前で

もっともっと幸せにしてやりたいって思うし

出来る事なら耳も聞こえてほしい。

私の声が聞こえて

色々な音が聞こえて

ワクワクする音も聞こえて

玩具で遊んだり出来るようになってほしいって思ってしまう。









みんなで走り回って遊べるようになってほしいとか

思ってしまうんですよ。

他の子と比べてしまうから。



ケントはケントで今十分満たされてるのかもしれないけど

他の子たちと同じ位、むしろそれ以上に

幸せにもっともっと

満たされた猫生を与えてあげたいって思ってしまうんです。







保護して

新しい家族のもとに巣立つ。

そのために保護してウチに来てるんだもん。

だから家族をプレゼントしてやりたいって思う。



でもこの子はその手前で

まだスタートラインに立ててない。



この先テンカンが出るかもしれないし

脳のダメージが悪ければ

もっと悪くなるかもしれない。



看取りになるかもしれないと思うと

今迄看取ってきた子たちの事を思い出すし

彼らを幸せにできなかった分

元気な子たちには絶対幸せにしてやりたいと思うんです。



我が家から新しい家族のもとに卒業させてやりたいと思うんです。



ケントは今幸せなんだろうか。

ケントは今苦しくないんだろうか。



ケントは寂しくないんだろうか。

ケントは気持ち悪くなったりしてないんだろうか。



フラフラ揺れる世界で

酔ってないかなぁ・・・

急に何も聞こえなくなったのなら

猛烈に私は怖かった。

同じ恐怖をこの子は感じてないだろうか。



そう思えば思うほど

私自身が強くならないとって思うし

私が彼に励まされてるのは

間違いだって思うし。



治せるなら治してやりたい。



今他にも闘病中の子がいます。

その子のことも

治してやりたいって思うし

元気になってほしいって思う。



でも人間の力は無力で

どんなに願っても

叶えられない願いばかりで

せめて苦しくないように。

せめて辛くないように・・・

そういう選択肢しか与えられない自分が

あまりにも無力すぎて

情けなくなります。





昨日より

歩けるようになりました。

昨日より

フラフラしなくなりました。

昨日よりいっぱい食べています。





でも

まだ全然です。



本来なら1日1回飲ませる薬を

24時間かけて少しずつ摂取させてる状態で

ご飯も色々試して買ったけど

結局カルカンパウチとモンプチに落ち着きました。



メディファスの離乳食は砂かけされました(苦笑)



イラネーって言ってくれたのは

他の子だったら「贅沢いわないの!」って言うけど

ケントが砂かけのしぐさをした時

「ちゃんと好き嫌いを言えるんだね!すごい!」って嬉しかった。



当たり前のことが出来る事のうれしさって

誰もがわかってくれることじゃないと思うんですが

本当に些細な事で喜んだり

悔しがったりしています・・・。







トイレも自分で出来てるなんて本当に偉いです。

ちゃんと自分でご飯を食べられるなんてすごいんです。



当たり前のことが出来るって

凄い事なんです。



まだこんな状態な子ですが

叶うなら

ありのままのケントを受け止めて

愛情持って家族の一員に迎えてくださる方のもとにお願いしたいです。



我が家じゃ

愛情を注ぐ時間も足りません。

他の保護猫たちも居るので

馴致の訓練の子たちのケアもあるし

ケントだけに時間を使うことが出来ません。



この先、

どんな症状が出るかわかりません。

このまま落ち着くかもしれないし

急激に悪化をするかもしれません。



それでも

ケントは一生懸命生きてくれています。

がんばってくれています。



そのケントを受け止めてくださる方いらっしゃいませんか?



一時預かりでは無く

家族として迎えてくださる方いませんでしょうか。





薬はご飯に混ぜて食べてくれています。

食べることに時間がかかるので

食べるべき量を相当時間をかけて食べていますが

時間はかかってもちゃんと食べてくれていますしトイレも失敗はありません。

ちゃんとトイレで砂を掘って、ウンチもオシッコも出来て

ウンチもオシッコも砂をかけてくれるヨイコちゃんです。



脳のダメージ次第では

この先10年、20年と生きられるかはわかりません。



それでも

彼の命を受け止めて家族として迎えてくださる方を探しています。

宜しくお願い致します。



エアモミモミが得意です♪

寝ながらモミモミしてます。



目をつぶって眠らない事もありますので

ドキっとするかもしれませんが

ちゃんと呼吸してます。

目を閉じて寝てる時もあります。



時々横になって寝ながらタバタバと走るようなしぐさをしますが

テンカン発作では無いように思います。



まだまだ未知数な子ですが

希望を持って新しい家族募集をしたいと思います。

スポンサーサイト



続きを読む

野良猫として生きるという事。

今日は急きょ1件追加で入った依頼現場に行きました。



以前TNRで入った現場のすぐ近くなんですが

相談者さんが見た猫さんの状態が良くないという事でした。

去勢もされてないだろうからTNRの依頼です。



捕獲器を届けに行ったときに

情報として頂いたのは



・ゴミを漁るから少しご飯を与えてあります

・とっても臭いが強い

・皮膚がへん



という事でした。



現場に該当猫さんの姿は無くて

捕獲器設置して

捕獲器に入ったら連絡をもらえることに。

捕獲器に猫さんが入ったら捕獲器カバーをかけておいてくださいと伝えて

一時預かりさんが作ってくれた捕獲器カバーをお渡ししました。



で、捕獲器に入ったということで急いで受け取りに行きました。



捕獲器カバーをペラっとめくって

チラっと見た瞬間・・・



そこに居るのはヒドイ疥癬の子でした。





もう、見た瞬間・・・

「うわぁぁ・・・疥癬だ・・・これはひどい・・・」



って心の声が言葉に出ちゃいました。











体中に症状が出てる。

ここまでヒドイ子は初めてみました。



歴代で疥癬ヒドイ子ランキングナンバーワンになりましたよ・・・



以前ヒドイ子に会いましたが

その子はまだ顔だけでしたから・・・



この子は全身に・・・ひどい状態・・・



相当辛かっただろうに・・・



多分治すには相当時間がかかります。



去年の4月にTNRした子が

私があった中で一番ひどい疥癬の子でした。

その時の記事はコチラ



その子以上にひどいです・・・

この4月の子がかなり綺麗に治ったのは投薬開始から2か月後でした。



だからこの子はもっとかかるだろうな・・・・



レボリューション付けてその後は飲み薬で何とかするしかないんだけど・・・



触れない子だし。

野良だし

人馴れしてないし。



だから餌に薬を混ぜ込んで与えるしかないのです・・・







野良猫として生きる。

それはある意味自由かもしれません。



でもこうして病気と闘うとなれば

人の手を借りなければ命が尽きる。



この子自身

飼い猫では無いですし

ゴミを漁るという行為をしている以上

特定の給餌者の世話になっていないんだろうと思います。



シャーといった時に歯をみたんですが

比較的若い子だろうと思います。



それがなぜこうなるのか。



誰にも世話をしてもらえない子の宿命は

ゴミを漁って生きて

人から嫌われてでも必死に生きるか

人間に依存をして

生きていくかです。





昔は

ネズミや鳥を捕まえて

食べて生き延びる事も出来ました。



でも今は

ネズミもあまりいない。

鳥もあまり居ません。



カラスは居るけど。

比較的狩りをしやすい小鳥はあまり居ません。

スズメなんて絶滅するかもしれないなんて言われる位ですし。



虫もあまり居ません。



草を食べる虫は

除草剤まかれるから

生きる場所は限られます。

それにコンクリートで埋められていく土地に

がんばって生えても

すぐ除草剤まかれたり

草刈されたりして

生い茂ることが出来ない。



食物連鎖の乱れが

彼らの命を繋ぐことを邪魔しているんです。



人間の都合で

色々な事が

どんどん変わっていきます。



昔はネズミを駆除してくれるからと

猫を歓迎しました。



でもネズミが居なくなれば

猫は仕事がなくなり邪魔者扱い。



一部ではキャットフードを与えてもらえて

猫ブームなんて言われ

キャットフードメーカーや

ペット関連事業は

売上もどんどん伸びています。



しかし

現実は

ブームなんてものは無いし

メディアを利用して

購入者を刺激してるだけです。





私たち現場で戦ってる人間からすれば

猫ブームなんてありゃしない。



だって

目の前に今にも死にそうな子たちが沢山います。

昨日だって交通事故にあった子を保護されて受け入れたし

毎年毎年子猫の受け入れて

大量の子猫を保護・譲渡。



遺棄された猫の保護や譲渡。



殺処分される命を少しでも減らそうとTNR。



交通事故死した子たちを引取り

白峰寺に搬送。



これが現実です。

目の前で命と向き合ってれば

必然と巡り合う現実です。





この疥癬猫さんも

依頼主さんが気にしてくださって

猫に対して愛情を持って

外猫さんにもご自身でTNRをしてくださったりと

気にかけてもらえた。

だからこうして命を繋ぐために

治療をしてもらう事ができるわけで

猫に興味のない人や

なんとかしてあげたいという気持ちを持たない人にとっては

「汚れた猫がいるわー。汚いなぁ。」とか「なんか病気じゃなぃ?うつされたらイヤだ。あっちいけー!」って追っ払う人だっているでしょう。



この子の運命は

出会った人次第で大きく左右されたと思います。



よくここまで頑張ったね・・・

本当につらかっただろうと思います。







彼が見つめるその先が

とても明るく幸せなモノであってほしいとねがいつつ

明日病院でTNRのための処置をしてもらい

更に疥癬治療のための薬を付けてもらって、

この子の綺麗になった姿を見れることを神様にお願いしたいです・・・。





疥癬は人にもうつるので

触らないようにした方が良いのです・・・・・・。



疥癬は本当に辛いですよ。

人間でも発狂するくらい痒いです。



この子の場合かゆがるそぶりは無かったそうです。



ここまでヒドイ状態だとかゆみも慣れてしまうんだろうか・・・



全治2か月以上だろうと思います。。。

根気よく薬を飲ませていくしかないだろうけど・・・



食欲があるので

かろうじて何とかなるけど

もし食欲もなくて

この暑さもありますから

ダニが活発になるだろうし

本当に大変だろうと思います。



依頼主さんからもらうお薬しっかり飲んで治すんだよ?

お薬イヤダーなんて言わないでね・・・







野良猫として生きる以上は

病気や怪我は避けられないし

治療してもらえる子はほんの一握りです。





それでもこうしてラッキーな子は

治療してもらえる。



治療してもらえても

治るかはわかりません。

野良である以上、

飼い猫とは違って徹底した治療は出来ないからです。



それでもこうして

この子を何とかしてあげたいという強い思いを持った人に巡り合えたのは

彼にとって運命の出会いだったと思います。





野良として生きるのは

自由な世界かもしれません。



でもその分、

危険ととなり合わせの生活。



外猫だろうと

人間がしっかり管理をしてお世話をしてあげなければ

苦しむ子は増えるだけです。





こんな姿になってしまうような子をこれ以上増やさないためにも

野良猫という存在をこれ以上増やさないためのTNRは必要です。









続きを読む

プロフィール

CCP代表

Author:CCP代表
平成23年6月22日
茅ヶ崎市内限定で活動する
猫専門保護団体Chigasaki Cat's Protect(略称CCP)を立ち上げ
平成26年度から茅ヶ崎市と協働事業を行いながら
茅ヶ崎市内の飼い主不明猫対策を行っています。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR